2025.04.18
#83 鉛筆のこと
前回、作曲の際における私の〝三種の神器〟のひとつクリップボードについてお伝えしたので、鉛筆についてもお話ししたい。
この鉛筆は、実家の納戸に1ダース、ケースに入ったまま使われずあったものだ。
持ち主は、父か叔父たちのものと思われる。
と云うのも、鉛筆と一緒に、彼らが10代の頃に使っていたスケッチブックも数冊あったからだ。
実は、本当はイラストレーターになりたかったと言うくらい、私の父は絵が上手かった。
叔父たちも上手かった。
スケッチブックの絵を見たので言えることだ。
過去形なのはもう描いていたないから。
初めて、そのスケッチブックの絵を見たとき、あまりの上手さに目が釘付けになった。
それくらい上手。
話は少しそれたが、と云うことで、見つけた鉛筆1ダースは、学校で勉強に使う用ではなく、絵を描く用なので芯の硬さが3Hなのだ。
濃さで言うと薄いほうになり、それは私の好みでもある。
私は習字を習っていたせいもあり筆圧が強く、芯の減りが早く、学生の時のシャープペンシルはFを使っていた。
それよりも薄い3Hの文字の薄さと芯の硬さが、気負わない感じで、作詞をしている時に心地良い。
あえて、鉛筆削りではなくカッターで削ってるのは、楽しいから。
気持ちいいんだよね、あの木と芯をそいでいる時の感触。
それと単純に鉛筆の見た目が好き。
ちなみに、残念ながら私には絵の才能がない。
絵の才能がある方が本当に羨ましい。