2025.08.22
#103くじらの塩漬け
帰省から帰ってきました。
夏の帰省中必ず食べたくなるのが〝くじらの塩漬け〟。
夏の郷土料理食材、と言った感じです。
〝くじらの塩漬け〟は通称。
正確には、赤身肉部分ではなく、皮と脂身の塩漬けになります。
見た目を簡単に説明致しますと…
一切れのカステラを想像して頂きたいのですが、
カステラの皮(茶色のとこ)部分が黒。
黄色の部分が半透明の白。
ってな感じ。
これを薄く、細かくして調理します。
※気になる方は是非調べてみてくださいね!
古くから港街でもあった新潟。
保存が効くよう塩漬けにしたものが、北前船によって運ばれて来たことによって、新潟の人たちに広く親しまれる様になった経緯があります。
郷土の歴史と郷土料理の関係って、とても興味深い。
日本全国どれだけの郷土料理があるんだろう?
家々で味付けや具材も違ったり。
さて、くじらの塩漬けを使った料理。
我が家では2種類あります。
まずは「くじら汁」。
我が家の具材は茄子、玉ねぎ、じゃがいも、そしてくじらの塩漬け。
これらを醤油味のお汁にします。
よくそうめんを入れて食べたりもします。
たっぷりのテーブル胡椒が良く合う。
そして今回の写真の「くじらの塩漬けと車麩の煮たの」。
車麩って知ってますか?
ドーナツ型のお麩で大きく、身がしっかりして食べ応え抜群。
地元新発田市の宮村製麩所さんの車麩は本当に美味しいので、お麩好きの方に知って欲しい!
調理し易い様に三等分にしていますが、円のまま齧り付くのもおススメです。笑
こちらにも茄子は必須。
くじらのお出汁を吸った車麩と茄子、美味です。
地域によってはくじら汁は味噌味だったりと、県内でも特色があります。
今は亡き父方の祖父が上裸でステテコだけ着て食べている様や、
料理そのものは好きだけど、くじらの塩漬け自体は苦手(今は大好き)でくじらを避けながら食べていた小学生の自分だったり、
夏休みの一場面を思い出す風物詩でもあります。