2025.10.13
#110 特別編 中国巡演 DAY.2
本番は夜ということで、この日は通訳jojoちゃんの提案で午前中に杭州の人気観光地、世界遺産でもある西湖へ。
西湖まではホテルからタクシーで。
前日のバス同様、車窓から見える街並みがもはや観光。
公園も多く見かけられたし、街路樹も多く、緑がたくさん。
西湖までは15分(確か)くらいで到着。
西湖には、西湖十景と呼ばれる特に美しいとされる10箇所の絶景箇所があり、そこからも想像できるようにとっても広い!
今回じっくり見て回る時間はなかったのでに、さらりと雰囲気を味わうくらいでしたが、花曇りの下に見る西湖は景色の輪郭がはっきりとよく見えました。
短い時間でしたが、杭州という街の魅力を見ることができました。
そろそろホテルへ戻るタクシーに乗るために、西湖から少し外れた近代的な街並みのあるエリアへ。
西湖の歴史を感じられるすぐ横に、近代的な街並み。
もっとゆっくり散策してみたかったなぁと、それこそうしろ髪を惹かれる思いでタクシーに乗り込んだのでした。
さて、帰りも道中車窓からの景色を楽しみ、ホテルまであと一歩のところで下車。
昼食のお店に到着です。
【第二餐・在杭州的午饭】
※私朝ごはん食べない人でして、なので二食目になっとります。
ちなみにホテルの朝食ビュッフェは美味しかったとのことでした。
jojoちゃんのおすすめで、杭州の麺と言えばここ!と云うお店へ。
みんな大満足。
歩いてホテルへ。
一旦、会場入りまでの時間、自由休憩となり、ネモさん、さごはん、私の3人は、ホテルの向かいにある駄菓子屋さんへお土産探しへ。
店名は「好想来」沢山のお菓子がバラ売りで、目移り。
パッケージを見ているだけで楽しい。
クコやサンザシのドライフルーツとか中国らしいものも。
地元の方ご用達のスーパーマーケットも、一つの観光地ですよね。
大学時代に研修で訪れた哈爾浜でも、学習の一貫で、スーパーマーケットに行き、どの商品でも良いから、その商品の産地を調べてくると云う課題がありました。
見たことの無い野菜や果物、パッケージを見るのは外国旅行で欠かせない楽しみの一つです。
熟考の末買い物を済ませ、残りの時間をホテルで待機。
私はこの時間を利用して、MCを中国語で話すための原稿作りを。
前回も書きましたが、ホテルから会場は歩いて1分くらい。
会場へ入るとここでハプニング。
なんとPA(音響)さんがまだ到着していない!
まぁ、幕が上がるまでには来るよねぇ。ってな感じでゆるゆるとお待ちしておると、無事到着。
なんかね、お家に修理だったかに来る人が来なくて遅れてしまったんだって。
本当に申し訳ない!という感じで急いで準備してくれて、ここからは順調にリハーサルまで終了。
さてさて。
私にとって初めての海外公演。
緊張よりも、楽しみが勝っていました。
反応が未知だったのでそこはちょっぴり不安でしたが、なんだかすごく楽しみでした。
ステージに上がり、中国の皆さんのお顔を見た瞬間。
幸せが込み上げてきました。
本当に本当に真剣に聴いて下さり、また“ようこそ!”と云う気持ちがひしひしと伝わってきて、
その暖かな歓迎に、歌いながら気を緩めると泣きそうになってしましました。
これは日本のファンの皆さんにも同様に感じることですが、
私の歌を聴くため大切な時間とお金を使って頂けることにただただ感謝の気持ちでいっぱいになります。
“もしかしたら、これが最後の中国での公演になるかもしれないから、悔いなく精一杯歌い切ろう”
そう思って歌いました。
私の中国語も、喜んでくださったようで嬉しかったな。
そして聞き取ってあげようと云う気持ちが溢れていて、優しい皆さん過剰に反応を返してくれました。
※MCは思い切って中国語も。
大学での専攻がここに来て生きるとは。人生無駄なものは無いですね。
※日本語が分かる方も沢山!
中国語で話した瞬間の皆さんの表情を見て、話してみて良かったなぁと思いました。
もっとうまく伝えたかったなぁ。
ヘタっぴ過ぎて、もどかしかった…これを機に再度中国語の勉強頑張ろう!
最後にも一つハプニング。
ステージと楽屋は扉一つで仕切られていたんだけれど、最後の曲が終わり楽屋へ戻ろうと扉を開けようとしたら開かない!
一人、扉と押し問答をしている内にアンコール(来て良かった…)の声が!
待たせるわけにもいかないですので、音楽人生初、楽屋に戻りきらずのアンコールとなりました。
アンコール一曲目は弾き語りで「家族の風景」。
スピカチームのみんなが気を使ってステージから降りようとしてくれましたが、海外公演初の弾き語り。
みんなに見守っていて欲しいなぁっと思って“居て!居て!”と伝えて一緒にステージに残ってもらいました。
心強かったなぁ。
スピカチームの演奏に支えらえ、全力を出し切り初海外公演を終えることができました。
杭州公演へご来場の皆さんには、初めての中国でのコンサートに華を添えてくださり、心から感謝しています。
【第三餐・在杭州的晚饭】
さてさてさて。
夕飯はスピカチームとの4人だけで食べに行くことに。
翌日午前中に上海へと出発するため、朝早め集合。
この時すでに22時を回っていたので、サクッと食べようと話していたのだけど。。。
しばらくホテル近くの飲食店街をウロウロして入ったお店。
結局いまだに料理名は分からぬままなのですが(笑)、ここもまた絶品だったの!
いやぁ、旅ですねぇ。
美味しかったねぇ、そろそろ行きますかぁなんて話していると、帰宅途中のPAさんに偶然遭遇。
彼の名は马:マー、28歳。
一緒に座っていい?となり、そこからが二次会の始まり。
“もう、お腹いっぱいなの。明日早いからもうホテルに戻らなきゃなの。”
と、言っても言っても、彼は盛りだくさんにオーダーを続けます。
そう云う彼は、ダイエット中だから食べなとか言うし。
ちなみに彼はわかってやっています(笑)
翻訳アプリと拙い中国語でたくさんお話しできたのはすごく楽しかったな。
その間も、もう飲めねぇって言ってんのにビールを頼み続ける。
でもなんだか憎めない、愉快な彼でした。
しっかりしているし、会場の音もすごく良くて、気持ちよく歌わせてくれました。
結局たくさん残してしまったのだけど、お店の方とは仲良しみたいで、残飯はお世話している保護犬達のご飯になるんだよ。
って言っていたな。
間違っていなければ良いのだけど、そうだったらいいな。
最終的にはダントツ若い彼が、私たちの食事代をご馳走してくれたのでした。
マー!日本に来た時はみんなでおもてなしするからね!
ホテルまで見送ってくれて、ちょっとの時間だったのに、バイバイは寂しかったな。
杭州の景色、そして人との出会いを存分に吸収できた濃厚な一日はこうして幕を閉じたのでした。
次回は杭州編から上海編へ。
お楽しみに!