2023.12.22
#14 柚子湯のこと
先日、沢山の根菜類と共に、これまた沢山の柚子が送られてきました。
実家の庭に一本ある柚子の木が、今年小粒ながら例年増しで大豊作とのこと。
〝腐るほどあるから好きにして!〟だって。
母も処遇に困っておいでの様。
そこで思いついたのが、柚子湯。
買うと勿体ないなぁと思うけど、腐るほどあるとなるとそこに躊躇など全く生まれません。
我ながら現金なもんです。
無農薬(と云うか放置栽培)なので、その点でも安心。
実家では冬の間、祖母が柚子5、6個が入る袋をサラシでちょちょっと縫って、時々柚子湯を拵えてくれました。
ほんわり柚子の香りがする湯船は格別でしたし、湯に濡れたサラシの柔らかい質感が素肌にとても気持ち良くて、無駄に腕にすりすりしていました。
さて今日は冬至。
私が一年で一番心待ちにする日です。
明日から少しずつ陽が長くなるなんて嬉しい。
街路樹の桜の蕾はもう小さく膨らみ始めていて、駅までの道すがら上ばかり向いてしまいます。
ヤバい奴と思われない様に加減しながらね…
今晩も柚子湯にとっくりと浸かりながら、「一陽来福」に備え、一年の邪気を払いたいと思います。