2024.01.12
#17 ぞうのたまごの たまごやきのこと
人生で初めて劇を観たのは小学1年生の時。
体育館での新一年生を迎える会で、6年生(確か)が演じてくれたもの。
演目は「ぞうのたまごの たまごやき」。
粗筋としては…
たまご料理大好きのワガママな王さま。
そんな王さまに王子が生まれ、お祝いに国中の人たちを集めてごちそうしよう!ごちそうはもちろんたまご焼き!と大臣に命令を出すは良いが、問題は一度にたくさん必要なたまごの量。。。
ならば象のたまごを探せばいいじゃないか!と云う、王さまの思いつきから始まる、象のたまごを探す珍道中。
もうお気づきかと思いますが、そう、象はたまごを産みません。
そんな落ちのお話し。
私は初めて見る劇に引き込まれ、そしてお恥ずかしながら、落ちが来るまで象がたまごを生まない事実に気付かなくて、そのまんまとしてやられた感があったこともあってか、大切な思い出のひとつ。
後にこの物語が、たまたま読み始めた児童文学の大作家寺村輝夫先生の、大名作「ぼくは王さま」に収録された物語だったと気づい時の喜びは、子どもながらに、その思いがけない再会に胸が高鳴ってはしゃいだくらい。笑
私が児童文学を今も愛する理由をくれた物語。
甘いたまご焼き、食べたくなってきました。